新年最初の重賞競走ということで、今年の一年を占うためにも、なんとか的中していいスタートを切りたいと誰もが思うレースです。
そういう意味においては、競馬関係者も同じ気持ちだと想像できます。
ということで、騎手のテンションも高く、勝ちを相当意識する結果、底力が要求される厳しいレース展開になります。
もっとも、昨年暮れの開催傾向を見る限り、例年に比べて馬場の痛みが少なく、Cコース替わりでスピードの出る馬場状態のようです。
基本的には、内枠の先行馬が有利な条件となります。
④番ヒートオンビートは、今や時の人となっている横山武史騎手で、絶好の枠も引き当て、1番人気に支持されています。
残念ながら、逆らうことはできないと思います。
逆転の余地があれば、前走のチャレンジ・カップで、上がり最速タイムで、ヒートオンビートと0.2秒差の競馬をした⑰番スカーフェイスで、この時は同斤量だったのが、今回は2キロアドバンテージがあります。
但し、残念ながら大外枠を引き当ててしまい、相当厳しくなりました。
逃げ・先行馬が穴人気になっていますので、前掛かり傾向の横山武史騎手が、早め早めの仕掛けになり、先行馬の脚が鈍った場合なら、という感じです。
⑥番ヴィクティファルスは、この中山コースでのスプリング・ステークスに勝っています。
この時は、池添謙一騎手が、調教師である弟の馬をなにがなんでもクラシックへという気持ちから、ガリレオの血が入っての重馬場も味方につけて渾身の騎乗で快勝しました。
その後、その反動もあったのか、皐月賞とダービーではいいところありませんでしたが、セントライト記念では直線がごたつき、完全に脚を余して0.6秒差5着でした。
強いと評判の4歳馬世代では、ここでは、ただ1頭の出走となっています。
横山武史人気でヒートオンビートに「人気が被り、そこから少し離れた3番人気の立場と、この枠順も加味すれば逆転は可能だと思います。
⑨番ロザムールは、前走のエリザベス女王杯で競り合った⑪番シャムロックヒルが、「番手からでも問題ない」という関係者のコメントから、逃げられる可能性は高いと思います。
逃げられれば強い馬で穴ならと考えていましたが、4番人気と指示を集めてしまっています。
ちなみに、重賞お宝データでは、牝馬は苦戦傾向となっています。
お宝データでは、7歳馬以上も苦戦傾向となっていて、このメンバーで中山へのコース替わりならとは思いますが、3番人気の⑦番トーセンスーリアには気になる材料です。
いずれにしても、上位人気に対して、人気薄でこれだという馬が見当たらず、正直なところ食指はあまり動きません。
年初のレースですので、「見(ケン)」というのも寂しいですので、年が明けて急にベテラン扱いされる6歳馬が穴をあけるという重賞お宝データから、11ヶ月振りならが9ケ月振りのステイヤーズで2着の実績がある②番タガノディアマンテと、2000メートル戦に実績がある⑬番アトミックフォースに、サプライズを期待します。
馬券のまとめ
勝つのは、④番ヒートオンビートか⑥番ヴィクティファルスとして、
④⑥→④⑥⑨⑰→②④⑥⑦⑨⑬⑰
の3連単フォーメーションで、新年最初のレースを楽しみたいと思います。