桜花賞を最速の上りで勝った馬は、ジェンティルドンナやアーモンドアイなど、このレースでもすべて連対しており、④番デアリングタクトの軸は堅いといえます。
不良に近い重馬場を勝ち上がった疲労残りと、初となる長距離輸送が死角になるという論評もありますが、調教の動きもいいし、今の交通事情なら問題はないと考えています。
それより、超高速馬場で、上がりが速くなり外差しが効かないコース状態から、流石に届かなかったということは想定できます。
このレースは、差し馬有利になる傾向ということを承知のうえで、前目の馬を狙いたいと思います。
まず、逃げる⑧番スマイルカナ。
桜花賞では、逃げ粘って3着と好走しているにもかかわらず10番人気と低い評価になっています。
もちろん、この時期の3歳牝馬で、このコースを逃げ切るということは超至難の業ではあります。
しかし、そういうムードになればなるほど、この馬の渋太さが面白いと思います。
一番狙いたいのは、⑩番ミヤマザクラです。
この馬は、2歳の時から2000メートル戦を使い、京都2歳ステークスでは、牡馬相手に2着と健闘、クイーンカップで東京コースも制覇という経験は、オークスを意識したローテーションで、このレースではアドバンテージになります。
桜花賞は、飛びが大きいこの馬には不向きだったようで、3コーナー3番手から8番手まで下がってしまい、そこから5着まで伸びてきました。
ディープ産駒にしては、じりじり長くいい脚が使えるタイプのようで、先行力もありますので、ある程度の位置につけて粘り込みレースに期待します。
⑰番マルターズディオサは、チューリップ賞でレシルテンシアを破った実績から、ここまで人気を落とすならと思いましたが、陣営から「今回は馬込みで脚をためる競馬をしてもらう」というコメントをみて、この枠からでは相当厳しいなと判断しました。
ということで、穴馬のもう1頭は、③番アブレイズ。
前走は不利な中山1800メートル外枠から楽に番手をキープしたスタートセンスの良さで、この枠順ならスマイルカナの番手からの競馬ができます。
レース展開はまだ2戦のキャリアで、常識的には、やっぱり厳しかったということになるかもしれませんが一発に期待してみます。
人気どころでは、②番クラバァシュドール。
桜花賞では3コーナーで大きな不利がありポジションを下げましたが、直線馬場の悪い内側を通って、4着まで盛り返しました。
常に一流馬と闘い安定した成績を残していますし、東京コースでは、あのサリオスと接戦を演じた実績から、上位争いは確実だと思います。
問題は、①デゼルの扱いです。
前走は、なんと32.5秒の上りタイムで快勝、鞍上は引き続きDレーン
正直、怖い存在ですが、まだ2戦のキャリアでこの短い期間に2度の長距離輸送(これが一番買えない理由)、末脚一辺倒の脚質、昨年はカレンブーケドールが2着しましたが、ほとんど実績のないスイトピーSの勝ち馬から、この人気ではとても合わないと思います。
馬券のまとめ
今回は、上位人気馬を2頭に絞り、AB=XYZ作戦で、
③=②④
⑧=②④
⑩=②④
の馬単マルチ
③→②④⑧⑩
⑧→②④⑩
⑩→②④
の3連複
③⑧⑩の馬連ボックス
で、大きな夢をつかみたいと思います。