2017年からGⅠに昇格後、1番人気が4連勝中。
クラシックを見据えて、ノーザンファームの独壇場と、馬券的にはまったく魅力のないレースとなっています(涙)
かといって、実力馬同志がぶつかりあってド迫力のレース、というほどでもありません。
暮の大掃除しながら、TV観戦でもしようと考えていましたが、なんだか雲行きが怪しく、ではなくて雲の向こうに光が見えてきました。
朝日杯FSに、どうみてもマイル向きではないと思われたジオグリフが出走してきた(事実、最後方に近い位置から上がり最速で5着と馬券圏外)ので、このレースのルメール騎乗⑥番コマンドライスンで決まりかと思っていました。
しかし、一部の新聞記事を読むと、舞台裏の事情として、サンデーRは「募集金額と厩舎の格」からこの馬を優先した模様です。
そういう眼で、前走のサウジアラビアRCのレースビデオを確認すると、レースの前半が37.7秒という超スローペースを道中2番手に押し上げて、上がり33秒台でまとめて快勝。
7頭立てと頭数も少なく、ストレスのかからないレース展開でした。
これで、マイル戦を2戦2勝ということですが、一気に距離も延長され、今年は頭数も揃いタフな中山2000メートル戦となると、かなり厳しいことが予想されます。
⑤番キラーアビリティは、ノーザンブランドと、今や時の人的な横山武史騎手への乗り替わりで2、番人気まで押し上げられていますが、前走の萩Sでは6頭立てで2着と敗れ、これで急坂の阪神コースでは2戦で勝利なしです。
主戦の岩田望来騎手が捨てた?というのも気になります。
その岩田望来騎手が選んだ⑦番サトノヘリオスは、前走、阪神2000メートル戦となるエリカ賞を上がり最速でレコード勝ちという強い内容でした。
問題は、中一週での長距離輸送というローテーションです。
レコード勝ちだけに、厳しいものを感じます。
⑧番ジャスティンパレスは、Cデムーロが騎乗することで怖い存在になりますが、これもルメールが捨てた形ですし、2連勝が5、6頭とどちらも小頭数で、勝ちタイムも平凡です。
ということで、例年になく人気馬につけ入る隙を感じ、ワクワクしてきました。
狙うのは、⑨番ボーンディスウェイです。
既に4戦のキャリアですが、すべて多頭数でのレースで揉まれてきた経験は、混戦になれば活きてきます。
加えて、なんといっても、今回と同じ舞台になってからのが2連勝で、最速の上がりタイムと逃げ切りと異なるレース展開で勝利を上げています。
理想を言えば、逃げ切ったレースの後に、差す競馬での勝利ですと奥の深さをより感じるのですが、そこは、ハーツクライ産駒の成長力で、今度もどんなレース展開になってもと期待します。
当日8時現在、単勝オッズ33.1倍で9番人気というパフォーマンスにも、大いに魅力を感じます。
付け加えると、前走で、中山2000メートル戦の芙蓉ステークスを、外々を回りながらも、上がり最速タイムで差し切って勝利している③番ラーグルフも気になる存在です。
馬券のまとめ
⑨番ボーンディスウェィからの馬単マルチと
③番ラーグルフとの2頭軸3連複で、
どちらも総流しバクダン作戦で勝負します。
堅い傾向のレースが、荒れる時は、より跳ね上げる傾向にあることを期待しています。
ここで、ひと言。
クラブの事情で、出走するレースを調整している現状が、迫力ある競馬のレースを遠ざけていると考えています。
別に昔が懐かしいというつもりはありませんが、GⅠ級の大レースで際どい差のレースがめっきり減っていると思っているのは私だけでしょうか。
22回目の挑戦で、ついに朝日杯FSを勝って、中央競馬GⅠコンプリートへ大手をかけた武豊騎手が騎乗するのは⑮番アスクワイルドモア。
この馬は、前走の札幌2歳ステークスで、2着といえどもジオグリフに0.7秒差をつけられ完敗でした。
もしも、万が一にでも、この馬が勝ってしまったら、祝賀ムードと同時に、「大手クラブの棲み分け戦略に問題あり」ということが世間で注目されると思います。
中央競馬会において、レジェンドと呼ばれる武豊騎手が、このことを意識しないわけがないと考えます。
かつて、天皇賞・秋で、彼が騎乗したメジロマックイーンが斜向して失格になり、当時最大手のメジロ牧場側が中央競馬会に大クレーム。
ここから、この大手牧場の衰退があったように、私の中では記憶しています。
ここまでの苦労は並大抵のことではなかったと推測してはおります。
日本馬のレベルアップにも貢献し、世界と対等に闘えるようになりました。
しかし、どの世界でも、大きくなり過ぎると、様々な弊害が生じるということだと思います。
初心の気持ちを忘れずに、競馬全体が盛り上がることを考えてもらいたいものです。
《最後のご挨拶》
今年1年間ご愛読いただき、誠にありがとうございました。
推奨レースは途中で途切れてしまっていて申し訳ございません。
但し、重賞競走に関しては、一年間書き続けて、回収率も100%をなんとか超えることができました。
来年は、馬券のグレードアップはもちろんのこと、ひと口馬主体験談なども含めて、掲載する記事の内容も充実させていきたいと考えております。
来年も、引き続き暖かい応援を宜しくお願いいたします。
それでは、皆様にとって良いお年をお迎えください。