前哨戦となるローズSは、前半5Fが56.8秒という超ハイペースとなり先行馬にとっては厳しいレース展開でした。
もうひとつのポイントは、完全にインコース有利のトラックバイアスとなっていました。
この2点を考えると、⑪番枠から6~7番につけて快勝した⑰番カムニャックは、やはり有力視できると思います。
課題は直線の短い京都の内回りコースと、決して不利とはならないといわれていますが、大外枠を引いたことで、馬券圏内はあっても勝ち切れるかどうかは微妙だと考えています。
このレースで2着したのが⑧番テレサで、この馬も⑩番枠から(まさにテレサ・テンだったのですね・苦笑)カムニャックより前につけて、一杯になりながらも二枚腰で粘り切ったことは高く評価できます。
人気も単勝オッズ16.7倍・7番人気なら食指が動きます。
②番ルージュソリテールは10着には敗れましたが、2~3番手でレースを進め、ゴール前1F地点で先頭に立ちました。
もちろん、①番枠と絶好の枠順だったことはありますが、今回もいい枠順を引き当てました。
この馬は、レース内容の濃かったスイートピーSを勝ったにもかかわらず、オークスを自重したローテーションにも好感を持っていましたので、この人気(単勝オッズ48.5倍・14番人気)なら、買って損はない?と思います。
ちなみに、逃げ候補となる⑩番エリカエクスプレスは⑩番テレサと、⑥番ケリフレッドアスクは②番ルージュソリテールと同厩舎で、しかも逃げの最有力候補である⑩番の鞍上は武豊騎手であれば、無謀な競り合いはなく、常識的な流れになると考えています。
⑭番ビップデイジーは、ハイペールとなり差し馬には有利となりましたが、逆に枠順が最悪でしたし、直線でも不利があり大外を通っての0.3秒差なら、巻き返しは十分に考えられます。
問題は、陣営のコメントにもあるように、距離に不安がありますので、内枠が理想で、この枠順は微妙なところです。
前哨戦ではローズS組が有力とみていますが、いずれにしても、昨今、直行するローテーションが主流となっていますが、前哨戦を使った馬が本番でも活躍することを願っています。